2010年12月06日
海老蔵・かまわぬ?・・・

酔い醒めのぞっとする時世に帰り (江戸川柳)
酒はそこそこ好きなほうだが、いまだかつて前後不覚の経験はない。
したたか酔いつぶれて目覚めると、あの世から急転直下、生還したかのような、
あるいは、殻が割れ、はじめて外気に触れた、羽毛の濡れたままのヒヨコになった気持ちがするらしい。
酔生無死・・・新たなるあしたと、永遠の闇は紙一重。いつでも、酔い覚めに、かならず蘇ることが
出来るとは、かぎらない。深酔いは、無謀な漂流・・・
(by杉浦日向子さん・・・大江戸美味草紙より)
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2010年12月06日
焼き芋・・・

焼き芋を温石(おんじゃく)にする下女が癪(しゃく) (江戸川柳)
温石はカイロのことで、癪とは婦人の神経性挿し込みで、
あたためるのが良いとされているが、この下女の場合は、
理不尽なムシャクシャしたウップンも、焼き芋一本頬張れば、
一時とりあえず癒される、ということだろう。
(by杉浦日向子さん・・・大江戸美味草紙より)
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