2011年01月23日
山くじら・・・

おそろしきものの喰いたき雪の空 (江戸川柳)
・・・・・そんな雪もよいの、江戸の空の下。ひまをもてあました野郎一匹、
寒く寂しい夜、食いたくなるものといえば、「ぼたん」こと、猪鍋にちがいあるめえ
とはご明察???おしい・・・だが、ちとちがう・・・
(by杉浦日向子さん大江戸美味草紙より)
ちなみに、ここでの正解は・・・「鉄砲」こと・・・ふぐ

江戸時代、冬の寒空には、酒の肴として、猪鍋がよく食べられました。
猪のことを「山くじら」と言いますね、
江戸では、山くじらをおもに相模の丹沢から仕入れていましたが、
人気があり、伊豆からも仕入れておりました。伊豆の沿岸からは魚も運ばれましたが、
薪や柴も誇大な量が運ばれており、それらの船に便乗させるので、運び賃がさほどかからず、
むしろ割安だったのだそうです。