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2011年01月19日

江戸前・江戸っ子・イキ・粋・意気・活き・・・

江戸自慢の第一が「江戸前」である。江戸前とくれば、イキでイナセで、

チャキチャキ、スッキリ。なにより都会的な様子のよさが身上だ。

 もとより、京の「都好み」に対し、江戸でうまれた造語だ。

しっとり、はんなり、たっぷり、ゆったり・・・の、千年の王城の地から見れば、

江戸などはたかだか、昨日今日ぽっと出の新興都市にすぎない。

営々と積み重ねられた伝統文化の都に、新参ものが付け焼き刃でたちむかったところで、

しょせん敵ではない。そこで、怖いものしらずの勢いと、鮮度を売りにしたイキを、

前面に打ち出したのである。よくいえば発想の転換、ありていにいえば裏ワザ、反則スレスレ、

開き直りともとれる。イキは、粋と書くけれど、そのなかには、

勢い、意気地、そして、活きがこめられている。

「京の雅」に「江戸の粋」。かくて、元禄あたりまで、ずっと上方文化のコピーにあまんじていた江戸が、

イキというキーワードを得て、ひとりだちをした。ここに、東西の駆け引きがうまれ、

たがいに刺激しあうよきライバルとなる。

・・・・・・が、一方的にライバル視したのは江戸(東京)で、上方は、

いつだって悠然と自身にあふれていた。江戸文化とは、

四百年間の上方文化へのコンプレックスの結晶である。

 江戸が都市として整備され、経済的にも安定してきた八代将軍吉宗のころから、

「江戸っ子」なるものがあらわれる。

江戸っ子は、「IハートNY(アイ・ラブ・ニューヨーク)」

のノリであり、みずからの街を「花のお江戸」、すなわち

「IハートEDO」と言っているのだ。

江戸に住む江戸人が、はじめから江戸っ子だったわけではない。

積極的な都市民の自覚に目覚めて、ひとかどの江戸っ子となる。

(by杉浦日向子さん・・・)



江戸前の食材
タイ・カツオ・アジ・ウナギ・スズキ・ハマグリ・アサリ・シャコ・クルマエビ・シラウオ
サバ・ボラ・キス・サンマ・カレイ・ハゼ・アナゴ・ドジョウ・ノリなどなど・・・
  


Posted by かず at 18:53Comments(2)江戸の文化