2010年11月29日

砂糖・・・おはようございます。

砂糖・・・おはようございます。

生薬屋(きぐすりや)つぼから出して泣きやませ    (江戸川柳)

この句は、薬屋さんの店先のスナップ。薬好きの子供はいない。

とかく良薬口に苦しで、いやいやをしている。が、薬屋さんが、つぼからあるものを

ひとつつまみ出したとたん、泣く子もだまり、飲む気になった。

その、あるものとは、砂糖である。

江戸の頃、砂糖は薬屋でうられていた。かつては、病気にでもならなければ嘗められぬ貴重品で、

体力の衰えたものに服用させる薬であった。

 庶民にとって、甘いものといえば、蜂蜜、干した果実、麦もやしを煮詰めた麦芽糖(水飴)

甘藷(サツマイモ)、甘粕くらいのもので、砂糖は高嶺の花だった。

 江戸期の料理本には、「甘味」に「うまみ」とカナがふってある。甘いイコールうまい

という感覚であり、なべて甘味は不老不死の仙薬と信じられていた。

(by杉浦日向子さん・・・大江戸美味草紙より)




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Posted by かず at 07:37│Comments(4)江戸川柳
この記事へのコメント
砂糖が薬屋さんで!?w(゜o゜)w
勉強になりました。
砂糖とリすぎだな~と最近考えていたんです。特に妊娠中から甘いものが欲しくてたまらなくなり、子供が生まれてからはストレスからでしょうか?異常に欲してしまいます(^_^メ)
甘味は〝うまみ〟納得します!でも、体の為には取り過ぎ注意ですよね~
そうそう、友人も最近は食事にこだわる人が増えているんです。食事は野菜中心で、蛋白質は大豆などから摂っていて砂糖や出汁は極力使わず食材本来の味で食しているとか・・・。
私には耐えられない生活ですが、そろそろ江戸の食生活に戻った方がよいのでしょうかね(*^о^*)
Posted by FumyFumy at 2010年11月29日 09:11
Fumyさん

砂糖とりすぎ注意・・・私自身です。

私は、大の甘党で・・・

もともと、ダイエットの目的も糖尿病防止の為でした。

今は、ともかく、以前は、食事後に甘いものを必ず食べていました。

お酒もそれなりに、のみますし・・・

せっかくダイエットをしたので、今後も気をつけていくつもりです。
Posted by かず at 2010年11月29日 21:28
砂糖と言っても精製されていないものですよね?お米にしても塩にしても、精製してしまうと、自然の持つ栄養素が減ってしまいますからね。
Posted by レオ at 2010年11月29日 22:36
レオさん

古来、砂糖は、中国や東南アジア諸国からの輸入品でした。

日本でのサトウキビの栽培は、江戸初期からで、長くは、

軌道にのらなかったらしいのですが、平賀源内が、日本で

はじめて純白糖の精製に成功して以来、庶民の口にも多いにはいる

ようになったそうです。源内の精製した砂糖は、

三盆白とか雪白といわれ、今も高級和菓子に使われる

「和三盆」のことだそうです。

余談ですが、江戸には、鈴木越後という高級菓子舗

があり、三盆白を使った、高級和菓子が売られていました。

まあ、江戸の町以外では、玄米食であったり、甘味も自然な物をとって

いましたので、それなりに健康であったかも知れませんが、

江戸人にかんしては、主食も白米ですし、

砂糖に栄養があろうと無かろうと

美味いものが、栄養の元と考えられていたのだと思います。
Posted by かず at 2010年11月29日 23:19
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砂糖・・・おはようございます。
    コメント(4)