2010年12月19日

武士とは、なんぞ・・・?????

武士とはなにか(江戸の武士を語るのは難しい・・・)

ベストセラーになった神坂次郎氏の『元禄御畳奉行の日記』(中公新書)に代表されるように、

江戸時代の武士は現代のサラリーマン像に似通ったものとしてとらえられることが多い。

資料を読んでいても、今と同じだなと感じる事例が少なくない。しかし、歴史学の立場から見た場合、

そのような表面的な類似をあげて、現代風にとらえることには問題がある。

何が問題かというと、類似をあげる方法には、それぞれの社会の枠組みに対する認識が欠如しやすい

からである。武士の行動は、江戸時代の体制や社会や観念の中で理解していかなければならない。

たとえば、「武士道というは死ぬことと見付けたり」という一文であまりにも有名な『葉隠』も、

言葉通りに「死に狂いの美学」などととらえるとすれば、著者山本常朝を理解したことには

ならないであろう。

・・・と、『江戸時代を「探検」する』という本で、山本博文教授は、こう書いております・・・

私は先日、最後の忠臣蔵に寺坂吉右衛門役で出演の、佐藤浩市さんと

瀬尾孫左衛門役の役所広司さんのインタビューを聞いていて、

この一文を思い出しました。

両者は、

「現代では、とても理解しがたい武士のモラル・・・武士の道徳・・・だが理想的で感動すらおぼえる・・・」

と語りましたが・・・

・・・そうなんです。江戸時代の武士は、現代人では、とても理解しがたいもので、

特殊な、武士道徳の上に、なりたっていました。

たとえば、時代劇で、よく見る場面・・・武家の母親が、息子に対して、

「いつでも、武士らしくふるまいなさい」などと言いますが、

武士らしくとは・・・?(ちょっと、自分なりに考えます・・・)

主君に対する忠実な行い・・・今で言うと会社・家族???だいぶズレますね・・・

仰情の習い(忍耐すること)・・・耐えがたきを耐え、忍び難きを忍ぶ?(ダイエット中は、耐えたかも?)

信義を守る・・・相互に相手方の信頼を裏切らないよう行動・・・これは、なんとなく解ります。

死を惜しまぬ勇気・・・う~ん、勇気は、解りますが、「死」とまでいくとちょっと無理ですね・・・

質素な生活・・・今のように物が有り余った時代では、とうてい無理です。
                 (心がける事は出来ても・・・本当の質素が解らない・・・)

・・・・・・・・・・・・・む・つ・か・し・い・・・・・・・

江戸時代の武士は、これらの事が、生活、行動、思想、言動すべてにおいて基本となっておりましたので、

現代のような平和な時代に育った私達では、理解しにくいですし、今と比較もできません。

・・・私にも、「なんとな~く」としか、理解できないものを人様に説明する事など、

とうてい出来ません・・・が

ちょうど・・・

昨日から、「最後の忠臣蔵」公開されましたね、

・・・死にたくても、死ねなかった、二人の赤穂浪士の葛藤・・・

これを観ると、江戸時代の武士の実態が少しは、解るかも?です。

武士とは、なんぞ・・・?????



説明が、できなくてすみませ~ん(^^;








Posted by かず at 16:44│Comments(12)
この記事へのコメント
佐藤浩市さん、きゃっこいいぃ~~♪
Posted by バドバド at 2010年12月19日 17:21
バドさん コメントそうきましたか^^。(笑)

今年見た映画 雷桜で 

主人に仕える武士役の 柄本さんが 切腹するのですが

まさに 書かれているまんまで・・・今の時代ならどうなんでしょうね
Posted by あび ♪あび ♪ at 2010年12月19日 17:43
時代と共に
「らしさ」
というのは変わるのかも。

昭和のサラリーマンと
今のサラリーマンも
変わって来てるように。
Posted by 万里万里 at 2010年12月19日 18:00
バドさん
も、カッコいいですよ〜
Posted by かず at 2010年12月19日 19:22
あびさん
さすがにいい映画観てますね〜
今では…ですが、
その心を持った方は、いるかもしれないですね。
Posted by かず at 2010年12月19日 19:25
万里さん
気概、でしょうか?
高度経済成長を支えてきた昭和のサラリーマンには、今とは違う武士道精神が、残っていたのかも知れませんね…
見習うところですよね。
Posted by かず at 2010年12月19日 19:32
甲斐の~ 山々ぁ~~
↑失礼いたしました。
武田節(たけだぶし)でした~

私も 佐藤浩市派 ですぅ
カッコイイ~

by さち
Posted by さち&幸之助 at 2010年12月19日 21:22
さちさん

渡辺淳さん・・・もとい、謙さんはいかがですか~・・・(^^)/
Posted by かずかず at 2010年12月19日 23:06
婿様が日本刀に関わる仕事をしているせいか、周りにいらっしゃる方々は、居合や剣道をされる方が多く、一様に武士道を唱えるそうですが、娘に言わせると皆様ナルシストだとか…

何となく解るような気がします。
Posted by 吾亦紅(われもこう) at 2010年12月20日 02:06
〝今時の若いこは〟〝昔はこうじゃなかった〟・・・という言葉を使ったことありますか?私が以前仕事をしていた時よく耳にしました。新人さんは学生に、ベテランは新人に対して。そして学生は下級生に対して・・・
私はそれを見聞きしながら時代は何処で変わったのだろう?といつも考えていました。
同じ時代に生きているのに、この〝ズレ〟・・・江戸の時代を理解するのはとても難しいですね(*^о^*)
Posted by FumyFumy at 2010年12月20日 02:44
吾亦紅さん
皆様、厳しい修行をされてるので、ナルシストにならなければ、やってられないのかも知れませんね(^-^;
Posted by かず at 2010年12月20日 09:37
Fumyさん
若いこに…言ってしまった事あると思います(^-^;
やはりその場合も、時代や状況を考えなければいけないですよね。
Posted by かず at 2010年12月20日 09:41
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