薮入り・・・
昨日の小正月(1月15日)が終わると、薮入りです。
薮入りとは、商家の奉公人(丁稚)達の年に二度の定休日で、
(江戸時代、奉公人は定休日が無く月に一度くらい交代で休んでました。店の休みは、1日と15日)
1月16日と7月16日、田舎ヘ帰る(藪がある場所に入る)という事でこう呼ばれました。
奉公人達は主人からお仕着せの着物や小遣いをもらい、親元に帰ったり、
田舎が、遠くて帰れぬものは、芝居見物をして過ごしたり、
遊楽街へ繰り出すなど年二回だけの定休日を楽しみました。
関西では「六入り」というそうです。
まめ知識・小正月
ちなみに1月1日から7日を「大正月」「男の正月」と呼ぶのに対し、
1月15日は「小正月」「女の正月」と呼びます。
この小正月の朝には、小豆がゆを食べる習慣がありました。
古くは「土佐日記」や「枕草子」などにも、小豆がゆを食べたことが記されています。
小豆がゆを食べて、その年の豊作(五穀豊穣)を祈願したということです。
小豆は、米や大豆とともに、食生活に欠かすことのできない穀物です。
小豆のような赤い色の食べ物は、体の邪気を取り払うと考えられ、
めでたい日などに、赤飯として供されてきました。
また、左義長(どんど焼き)を始め、地方によっては、
なまはげやかまくらなどの行事が行われます。
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