海老蔵・かまわぬ?・・・
酔い醒めのぞっとする時世に帰り (江戸川柳)
酒はそこそこ好きなほうだが、いまだかつて前後不覚の経験はない。
したたか酔いつぶれて目覚めると、あの世から急転直下、生還したかのような、
あるいは、殻が割れ、はじめて外気に触れた、羽毛の濡れたままのヒヨコになった気持ちがするらしい。
酔生無死・・・新たなるあしたと、永遠の闇は紙一重。いつでも、酔い覚めに、かならず蘇ることが
出来るとは、かぎらない。深酔いは、無謀な漂流・・・
(by杉浦日向子さん・・・大江戸美味草紙より)
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