大根・・・江戸の三白③

かず

2010年11月17日 08:00



いや~寒くなりましたね、なべ物やおでんが美味しい季節となってまいりました。

松茸、栗、秋刀魚とくれば、お次は、大根ですね、おでんの大根で、熱燗を”きゅっ”と・・・

 大根は、一年中食べれるものですが、夏場のは繊維が固く、しかも生食には少し辛いですね、

これが寒くなるほど、甘みを増し美味しくなっていきます。

豆腐も白米もそうですが、大根も江戸人にとっては、なくてはならない身近な食品でした。

幕末~明治初期に来日した。欧米人たちは、そろって言ったといいます。

『日本には大根の他、ロクな野菜はない』・・・

(大根は、外来野菜(弥生時代)という説と日本原産という説があるそうです)

ちなみに、日本原産の野菜は他に、フキ、セリ、ウド、ワサビ、ジュンサイ、ゼンマイ、ワラビの

7種と言われています。

とにかく大根は、生で良し、煮て良し、漬けて良し。食べ過ぎ、飲み過ぎ、美容と健康に良し、

さらに熱さましや、咳止め・頭痛止めにも効果があり、安くて美味しいとくれば、

もー何も言う事はありません。(大根があって良かった~)

 大根は、いくら食べ過ぎても中る心配はないから、下手な役者を「大根役者」というのは

良く知られた説ですが、正確には、大根が中らないのでは無く、

大根と一緒に食べると中らないという方が、正しいそうです。

蕎麦や焼魚、その他、あらゆるものに、ちょいと大根おろしを添えるのは、

薬味というより『毒消し』の意味あいが強かったのかもしれません。



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