江戸っ子とは・・・その壱

かず

2010年10月31日 22:42



江戸の主役・・・愛すべき人達

時代劇や落語でお馴染みのベランメエ集団「江戸っ子」ですが、

その実態は、意外と知られていません。

百万都市江戸の半分は、武家と僧。残り五十万の町民のうち六割は地方出身者、

三割が地元民とのハーフ、一割が地元民ですが、江戸っ子の条件下町育ちは、半数、

さらに三代続きととなるとその半数の一万二千五百。

つまり正真正銘の「江戸っ子」は、江戸の人口のわずか1.25%ということになります。

江戸で名のある職人や商人のほとんどは地方出身者です。

惚れっぽく飽きっぽい江戸っ子は、「この道一筋」が苦手なようで、定職など持たずに

ブラブラとその日暮らしをしていました。都市の遊牧民フリーターの元祖、ここにあり!?

宵越しの銭はもたね~?

江戸っ子は、貯金をしない・・・というと気前良く聞こえますが、実は大ざっぱで

深く物事を考えないだけのこと。貯金は「いざという時の頼み」ですが、

江戸っ子の場合「そのときゃその時よ」てな具合で、今日のご飯にありつけりゃ

一応満足してしまうわけです。毎年江戸で一旗揚げようと、地方の人が流入して来ます。

武士は、武士で役職をめぐる功名争いに余念がありません。そういう出世欲のギラギラした

人々を間近で見ているせいか、江戸っ子は、妙に醒めていて、執着がない分、

名人気質も育たなかったようです。そのかわり遊びの達人で、悠々自適のその日暮らし・・・

貧しくたって、悩み無しのお気楽主義・・・・・

現代のこの不況の世でも、きっと呑気に暮らしちゃうんでしょうね~

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