天ぷら・・・

かず

2011年01月10日 17:28



いまや天ぷらといえば、高級接待に使われるほどのご馳走となったが、

スタートは安値なファーストフードだった。

江戸前の粋を体現した流行作家、山東京傳も、天ぷらが好物だったとみえ、

「いつぞや四文銭を一枚くすねて、サザエのてんぷらを一ツ買って食ひしより今に忘られず」
(江戸春一夜千両)と書いている。

それにしても四文とは安い。だいたいコロッケ一個の感覚だから、

子供の小遣銭でもじゅうぶん買える。

食べ盛りのオヤツにはうってつけだ。