武士の家計簿・・・公開
とても楽しみにしていた映画が、ついに公開されました。
江戸時代、武士の出世は、家柄が全てでしたが、
家柄があまり良くなくとも出世できた唯一の役職が、勘定方(経理や会計係)と呼ばれる
金銭を管理する仕事でした。幕府では末端の勘定から勘定奉行まで上り詰めた
荻原 重秀や川路 聖謨などが有名ですね。
(余談:韮山代官江川英龍も一地方代官から勘定吟味役(勘定奉行の次官)に出世しています)
この映画は、加賀前田家が舞台ですが、大名家にしても、それは同じ事だったのではと・・・
(貧窮を極めていた江戸後期の大名家でも会計係は、非常に重要な役職だったと思います)
資料の少ない大名家の御算用者(勘定職)の生活・出世・家族・・・とても興味深いです。
注意:勘定奉行は、財政・民政を主に扱う勝手方勘定奉行と
訴訟関連を扱う公事方勘定奉行とにわかれていました。