酒のはなし・・・
おはようございます。
朝から、酒のはなしもどうかと思いましたが、
今夜、忘年会で二週間ぶりにお酒を飲みますので、ちょっと江戸の酒事情を・・・
江戸の人は、よほど酒好きが多かったとみえ、最盛好況期には、一樽三斗六升の下り酒を、
江戸だけで年間百万樽、飲み干していました。
当時の人口百万として、老若男女全体ですから、その半数が下戸としても、
一人一年七斗二升(129.6ℓ)、一月六升(10.8ℓ)。休肝日なしに毎日呑んでも二合、
一日置きの晩酌なら四合は、特上の下り酒にありついていました。
とはいえ、これはあくまでも上方の高級酒での頭割りで、地酒は含まれていません。
関東の地酒は年間十五万、六万樽ほど江戸に入り、
その他焼酎が三万樽消費されていましたのでまさに酒びたしの街です。
上戸のなかにも、盃一杯舐める子猫から、斗酒を浴びる大虎までいるわけで、
一升二升の酒呑みは、ちまたに掃いて捨てるほどいたことでしょう。
はじまりに一杯、シメに一杯。嬉しくて一杯、悲しくて一杯。花が咲いて一杯、月が出て一杯。
暮れて一杯、明けて一杯。結んで一杯、別れて一杯。生まれて一杯、死んで一杯。
何かにつけて呑む口実を作っていたわけです。(今でもですね・・・)
かくて江戸っ子が、どこの土地より、おっちょこちょいで喧嘩ッ早いのは、
いつでもホロ酔いかげんだったからではないか・・・なんて憶測されますね・・・
私も、気をつけなければ・・・なんて思ってしまいます・・・(笑